たがみよしひさ

小学6年生か中学生になったあたりかな、友達のお父さんに軽井沢シンドロームを借りて読んだのが最初。一番初めはなかなか読めなかった。それまで読んでいたどの漫画とも全く似つかなくて新しかったから。台詞は多いし、キャラクターは大きくなったり小さくなったりするし(SD化というのかな)、なんかHばかりしてる気がするし。‥と、ここまで書いといてあれですが、それでも。なぜでしょう、最初から好きだったんですよね。不思議だ。ただ本当に作品の良さが分かったのは、もうちょっと大きくなってからでしたが。作品の中でのたくさんのHは自然なことであり、必然的にストーリーと関わってくるから描かれているだけで、作品を彩るひとつの装飾にすぎなかったのではないかなぁと今は思います。Hの回数が多いから、ともすれば口説いてHしまくる作品とか思われがちだけど、全体を観たら決してそうではなかったんですね。多分‥。

軽シンの後にすぐなーばすぶれいくだうんを借りて、こちらでは主人公がゲロばかりしてるし、三輪くんは筋肉だし(流して下さい)、でも、なぜでしょう。最初から好きだったんですよね。(またか)私が好きな推理ものでしたし楽しく読めました。今でもたまに読み返します。その後はお江戸忍法帖や我が名は狼(うるふ)などなど、もう友達のお父さんに借りることなく自分で購入していったのだった。おわり。

たがみよしひさの恐い話も好きだ。作品集「だれかが見ている」の’蒼天幻想’とか’冥い日曜日’とか’だれかが見ている’。それから’殺さずにはいられない’なんかもとっても好みだった。「なくしたピース」の’田舎の仮面’や’土の壁’。土の壁はページめくって驚いた。すごく恐いので内容を知っている今でも、ページをめくるのを躊躇する。「依頼人から一言」ではT.R.Cの話が好きだし、’セノダの伝説’は色々な意味で懐かしい。死ぬまでにどうにか全作品読みたいと思っている漫画家さん。新しいのも必ず買うと思う。

○軽井沢シンドローム
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