ISBN:4150730016
書籍形体:文庫
著者:クリスチアナ・ブランド
訳者:中村 保男
出版社:早川書房
出版年月:1978/07
価格:¥672
郵便配達員ヒギンズは七通の手紙をヘロンズ・パークへ届けていた。ヘロンズ・パークへの長い道のりを呪いながら、七通の手紙の差出し人を一人一人思い浮かべていた。その手紙の差出し人七人とヒギンズが一年後ヘロンズ・パーク陸軍病院で顔を合わせることになり、そのうちの一人は殺され、一人はその殺人を自白することになる‥とは知る由もなかった。
本格推理小説というのでしょうか。皆の目の前で不可解な死を遂げる被害者。時間と状況から7人にしぼられる容疑者全てにアリバイはなく、全員が犯人になりうる。論理的に推理していく様よりも7人の人間関係を中心に描いている点が、ただの謎解きに終わらない魅力を持っている。かといって推理小説としても優れており、はり巡らされた伏線や手がかりも巧みだった。読者を意識したいたずらというか、サービスなんだろうなぁとそれを織込ませた著者のユーモアには口角がちょっぴり上がった。
○緑は危険
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150730016/nekotabihutat-22)
書籍形体:文庫
著者:クリスチアナ・ブランド
訳者:中村 保男
出版社:早川書房
出版年月:1978/07
価格:¥672
理性を欠いた憎悪を培うのに、正義ぶった憤慨ほど都合のいいものはないのだ。
郵便配達員ヒギンズは七通の手紙をヘロンズ・パークへ届けていた。ヘロンズ・パークへの長い道のりを呪いながら、七通の手紙の差出し人を一人一人思い浮かべていた。その手紙の差出し人七人とヒギンズが一年後ヘロンズ・パーク陸軍病院で顔を合わせることになり、そのうちの一人は殺され、一人はその殺人を自白することになる‥とは知る由もなかった。
本格推理小説というのでしょうか。皆の目の前で不可解な死を遂げる被害者。時間と状況から7人にしぼられる容疑者全てにアリバイはなく、全員が犯人になりうる。論理的に推理していく様よりも7人の人間関係を中心に描いている点が、ただの謎解きに終わらない魅力を持っている。かといって推理小説としても優れており、はり巡らされた伏線や手がかりも巧みだった。読者を意識したいたずらというか、サービスなんだろうなぁとそれを織込ませた著者のユーモアには口角がちょっぴり上がった。
○緑は危険
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150730016/nekotabihutat-22)
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