ISBN:4003250710
書籍形体:文庫
著者:コルネイユ
訳者:岩瀬 孝
出版社:岩波書店
出版年月:2001/09
価格:¥693
嘘つき男が舞台を夢見る話ではなく、「嘘つき男」と「舞台は夢」の古典喜劇2篇が収録された本です。古典喜劇の手法や面白さって現在の漫才やコントに受け継がれているんだなぁと思いました。作品中では見事なボケとツッコミが既に確立されていました。300年以上も昔の作品なのにまるで現代のコントの様だわと読みながら爆笑しつつ、ある種のユーモアのセンスは万国共通しかも世代はおろか時代の壁だって越えるのだなーとひとりで頷いていました。爆笑問題の本を読んでいるみたいでした。
嘘つき男
法律を修めパリへ戻った貴族の息子ドラントとドラントに仕えるクリトンの会話。最初は「旦那さま」とか「おっしゃっているかおわかりなんですか?」などと敬語なのに、次には突然「ええ、癪に障る!」と言っちゃってるクリトンとか言われてるドラントが面白い。ドラントは美しい女性を手に入れようと口を開けば嘘八百並べ立てるほら吹き貴族。
舞台は夢
厳しすぎる躾けに家を飛び出してしまった息子の行方を探す父親の願いをある魔術師が聞き入れ、息子が家出後どのような人生を歩んだのかを映し出す幻影物語。幻影による物語の途中で登場する、父親の息子が仕えるマタモールというほら吹き隊長が愛すべきキャラクターをしています。愛する人に会うためにその女性の家の前までやってきたマタモールですが、彼女の父親に反対され今度目の前に現れたら腕っぷしの強い下僕たちがお相手しますよと言われてしまったのです。家の前でマタモールは何か物音がする度に恐怖に震え、一人つぶやいています。
○嘘つき男・舞台は夢
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003250710/nekotabihutat-22)
書籍形体:文庫
著者:コルネイユ
訳者:岩瀬 孝
出版社:岩波書店
出版年月:2001/09
価格:¥693
嘘つき男が舞台を夢見る話ではなく、「嘘つき男」と「舞台は夢」の古典喜劇2篇が収録された本です。古典喜劇の手法や面白さって現在の漫才やコントに受け継がれているんだなぁと思いました。作品中では見事なボケとツッコミが既に確立されていました。300年以上も昔の作品なのにまるで現代のコントの様だわと読みながら爆笑しつつ、ある種のユーモアのセンスは万国共通しかも世代はおろか時代の壁だって越えるのだなーとひとりで頷いていました。爆笑問題の本を読んでいるみたいでした。
嘘つき男
クリトン:(ドラントの耳もとに)
旦那さま、何をおっしゃっているかおわかりなんですか?
ドラント:だまれ!これ以上差出口を利くと……
クリトン:ええ、癪に障る!黙って、こんな出鱈目を拝聴するのか。
法律を修めパリへ戻った貴族の息子ドラントとドラントに仕えるクリトンの会話。最初は「旦那さま」とか「おっしゃっているかおわかりなんですか?」などと敬語なのに、次には突然「ええ、癪に障る!」と言っちゃってるクリトンとか言われてるドラントが面白い。ドラントは美しい女性を手に入れようと口を開けば嘘八百並べ立てるほら吹き貴族。
聞かされた話は、みんな嘘の百曼陀羅(ひゃくまんだら)。と言われてしまう程のドラントの嘘っぷりにも呆れて笑ってしまいますが、クリトンのツッコミがすばらしい。クリトンのツッコミなくしてこの作品は成り立たないと思います。ドラントの嘘で捩じれて捩じれ曲がって捏ねくり回されてしまった事実がどういう結末を迎えるのかにも注目。
舞台は夢
厳しすぎる躾けに家を飛び出してしまった息子の行方を探す父親の願いをある魔術師が聞き入れ、息子が家出後どのような人生を歩んだのかを映し出す幻影物語。幻影による物語の途中で登場する、父親の息子が仕えるマタモールというほら吹き隊長が愛すべきキャラクターをしています。愛する人に会うためにその女性の家の前までやってきたマタモールですが、彼女の父親に反対され今度目の前に現れたら腕っぷしの強い下僕たちがお相手しますよと言われてしまったのです。家の前でマタモールは何か物音がする度に恐怖に震え、一人つぶやいています。
やつらが見えた、今度こそ本物だ。もうだめだ、死ぬしかない。
○嘘つき男・舞台は夢
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003250710/nekotabihutat-22)
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