ご無沙汰しております‥
2005年12月21日 店主のお知らせ
方々に書き散らしていたもので、コピペで記事を移すのが面倒で‥まだ半分も終わっていません‥。こちらに書かない間にも本を読み読みメモかきかきという生活を細々と続けておりました。そしてようやくhttp://ntbooks.boo.jp/diary/に落ち着けた!と思いきや、この前設定をいじっているうちに日記が更新できなくなり、何が原因かも分からず、またもや引っ越しです。もうコピペはいやだぁーーーーー!
現在は
http://qp.ntbooks.boo.jp/
で書いています。最近血の涙を流しつつ自宅の本1200冊の処分をしまして、現在は本を買わずに図書館で借りる生活です。そうだ、今年の5月にねこが我が家にきました。画像をアップしてみます。
現在は
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で書いています。最近血の涙を流しつつ自宅の本1200冊の処分をしまして、現在は本を買わずに図書館で借りる生活です。そうだ、今年の5月にねこが我が家にきました。画像をアップしてみます。
人狼城の恐怖〈第4部〉完結編
2005年4月23日 和書
ISBN:4061820176
単行本(ソフトカバー)
二階堂 黎人
講談社
1998/09
¥1155
図書館への返却日だったので昨日の夜完結編を一気読みしました。朝起きたら目が充血していて、ややフォーカス能力低下ぎみ(ー’`ー;)シパシパ
ドイツ編、フランス編で記録された事件。その事件に目を付けた名探偵二階堂蘭子が行動を起こす探偵編。そして最後に人狼城の謎を含めた事件が解明される完結編。全部で原稿用紙四千枚強あったようです。私は普段あとがきのたぐいを読まないのですが、今回この作品では、「むむ?」と結末を疑問に思ったので、作者によるあとがきを読みましたところ世界で一番長い本格推理小説と書いてありました。
うー、確かに長かったけれど、だらだらとした中だるみ感はそれほど感じませんでしたね。ただ図書館への返却日が迫っており、途中で通信の課題提出も挟んでおり、ほかにも読みたい本があり、見たいDVDもあり‥「いっそ読みはじめなければよかった」と一度だけ思ってしまったことを白状します。
怪奇SF小説ともいえるドイツフランス編の事件に対しても、完結編で納得のいく結末を迎えました。けれどもXファイルのように、結末のうちある部分に関しては、「科学的に説明のつく結論」と「科学では説明できない結論」のどちらともとれるような余韻がありました。そして余韻はさらなる広がりを見せる予感へと姿を変えていきました。あとがきには二階堂蘭子シリーズは10部で完結予定と書いていましたし、最終10作目のプロットには既出の作品で張られた伏線が関係してくるそうですし。
読書中に日記の方で読書メモを書いていたのですが、その通り、名探偵二階堂蘭子と周りの人々の差が大きすぎる気が完結編でもしました。おそらく蘭子の推理に対する周りの反応の所為でしょう。蘭子の台詞をおうむ返しにした大げさともいえる驚き方が少々気になりました。やっぱりコナンくんでのおっちゃんとメグレ警部だわってちょっと笑ってしまいました(笑)
ハーメルンの笛吹き伝説、ナチスの実験、占星術、宗教的なこと‥作品で関係した多くの出来事にも興味をひかれました。完結編の最後に載っていた多くの参考文献をメモしたのでいつか機会があれば読んでみようと思います。作品中で取り上げられた諸説は、上記であげた、それぞれの出来事の数多ある解釈のうちの一つだと思いますから、自分でも確かめてみたいです。いつか‥。
単行本(ソフトカバー)
二階堂 黎人
講談社
1998/09
¥1155
図書館への返却日だったので昨日の夜完結編を一気読みしました。朝起きたら目が充血していて、ややフォーカス能力低下ぎみ(ー’`ー;)シパシパ
ドイツ編、フランス編で記録された事件。その事件に目を付けた名探偵二階堂蘭子が行動を起こす探偵編。そして最後に人狼城の謎を含めた事件が解明される完結編。全部で原稿用紙四千枚強あったようです。私は普段あとがきのたぐいを読まないのですが、今回この作品では、「むむ?」と結末を疑問に思ったので、作者によるあとがきを読みましたところ世界で一番長い本格推理小説と書いてありました。
うー、確かに長かったけれど、だらだらとした中だるみ感はそれほど感じませんでしたね。ただ図書館への返却日が迫っており、途中で通信の課題提出も挟んでおり、ほかにも読みたい本があり、見たいDVDもあり‥「いっそ読みはじめなければよかった」と一度だけ思ってしまったことを白状します。
怪奇SF小説ともいえるドイツフランス編の事件に対しても、完結編で納得のいく結末を迎えました。けれどもXファイルのように、結末のうちある部分に関しては、「科学的に説明のつく結論」と「科学では説明できない結論」のどちらともとれるような余韻がありました。そして余韻はさらなる広がりを見せる予感へと姿を変えていきました。あとがきには二階堂蘭子シリーズは10部で完結予定と書いていましたし、最終10作目のプロットには既出の作品で張られた伏線が関係してくるそうですし。
読書中に日記の方で読書メモを書いていたのですが、その通り、名探偵二階堂蘭子と周りの人々の差が大きすぎる気が完結編でもしました。おそらく蘭子の推理に対する周りの反応の所為でしょう。蘭子の台詞をおうむ返しにした大げさともいえる驚き方が少々気になりました。やっぱりコナンくんでのおっちゃんとメグレ警部だわってちょっと笑ってしまいました(笑)
ハーメルンの笛吹き伝説、ナチスの実験、占星術、宗教的なこと‥作品で関係した多くの出来事にも興味をひかれました。完結編の最後に載っていた多くの参考文献をメモしたのでいつか機会があれば読んでみようと思います。作品中で取り上げられた諸説は、上記であげた、それぞれの出来事の数多ある解釈のうちの一つだと思いますから、自分でも確かめてみたいです。いつか‥。
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人狼城の恐怖〈第3部〉探偵編:現在読書中
2005年4月20日 和書
ISBN:4061819968 単行本(ソフトカバー) 二階堂 黎人 講談社 1998/01 ¥1,050
現在読書中。これが終わればあと完結編を残すのみとなりました。600ページの書籍2冊がそれぞれ事件編で、三冊目の探偵編でようやく探偵が事件を解き明かす段階です。おそらく四冊目の完結編を読まないと真相が明らかにならないのでしょう。なんて壮大な推理小説なんだ。
中学生の頃クリスティの五匹の子豚を読んだ時、なかなかポワロが出てこないので焦れったかった記憶がありますが。其の比ではないですね。
相変わらず日記はこちらで更新しています。
http://ntbooks.boo.jp/
現在読書中。これが終わればあと完結編を残すのみとなりました。600ページの書籍2冊がそれぞれ事件編で、三冊目の探偵編でようやく探偵が事件を解き明かす段階です。おそらく四冊目の完結編を読まないと真相が明らかにならないのでしょう。なんて壮大な推理小説なんだ。
中学生の頃クリスティの五匹の子豚を読んだ時、なかなかポワロが出てこないので焦れったかった記憶がありますが。其の比ではないですね。
相変わらず日記はこちらで更新しています。
http://ntbooks.boo.jp/
ISBN:4163186603
単行本
池田 真紀子
文芸春秋
1999/09
¥1950
⇒ ボーンコレクターの読後メモ。鑑識で集めた手がかりをもとにプロファイリングをして、故意に残された偽の証拠とか真実の証拠等の大小様々な証拠を分析して、犯人へつながる道を探していく。科学的に、ポワロでいう灰色の脳細胞を使って論理的に犯人を追跡する過程がおもしろかった。
作品中詳しく描かれている、現場から証拠を採取する鑑識のシーンでは鑑識方法などの技術を楽しむほかに、リンカーン・ライムとアメリア・サックスのやりとりも重要な要素となっている。物理的に接触するわけでもないのに、自宅のライムと現場のサックスの距離は離れているのに、とても近くに感じるのだ。そしてどんなラブシーンよりも親密さが漂う。信頼感や不思議な親密さを感じさせることだけでも、二人の鑑識が作品にはなくてはならないと思った。そして多分この二人の鑑識が、どこかで読んだわけでもなく私の単なる推測だから本当のところはよくわからないけど、このシリーズが人気を博し5作目まで続いた理由だと感じた。
鑑識をし証拠を集め分析し推測し犯行が進み、再び鑑識をし分析し推測し‥と続き、確かに得たヒントから論理的に真相へ近付く様は、論理パズルを解いているようで楽しいのだが、それだけではいささかクイズ的な味気なさに飽きてしまっていただろう。でもそこにライムとサックスの関係や魅力的な登場人物、犯罪の不可思議さが加わってとてもバランスが良くなっている。
本作品で感じたことを少し。犯罪を重ねる犯人の動機は理解できたが、重ね方には少しだけ違和感を感じた。思考のトレースが徐々に最後に近付くにつれ論理的に思えないというか、まぁ論理的なのだろうけどちょっとそのトレース無理矢理感が否めないわってよく考えると思えたのだが、そういうことを差し引いても余りある面白さだったし、私はそこを無視してこのシリーズを愛せるわってかんじでした。シリーズ全部読むの決定!
⇒ ボーンコレクター
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163186603/nekotabihutat-22
単行本
池田 真紀子
文芸春秋
1999/09
¥1950
”ここ”とはどこだね、アメリア?
君は私の脚であり、目でもある。忘れないでもらいたいね
[ボーンコレクターより引用]
⇒ ボーンコレクターの読後メモ。鑑識で集めた手がかりをもとにプロファイリングをして、故意に残された偽の証拠とか真実の証拠等の大小様々な証拠を分析して、犯人へつながる道を探していく。科学的に、ポワロでいう灰色の脳細胞を使って論理的に犯人を追跡する過程がおもしろかった。
作品中詳しく描かれている、現場から証拠を採取する鑑識のシーンでは鑑識方法などの技術を楽しむほかに、リンカーン・ライムとアメリア・サックスのやりとりも重要な要素となっている。物理的に接触するわけでもないのに、自宅のライムと現場のサックスの距離は離れているのに、とても近くに感じるのだ。そしてどんなラブシーンよりも親密さが漂う。信頼感や不思議な親密さを感じさせることだけでも、二人の鑑識が作品にはなくてはならないと思った。そして多分この二人の鑑識が、どこかで読んだわけでもなく私の単なる推測だから本当のところはよくわからないけど、このシリーズが人気を博し5作目まで続いた理由だと感じた。
鑑識をし証拠を集め分析し推測し犯行が進み、再び鑑識をし分析し推測し‥と続き、確かに得たヒントから論理的に真相へ近付く様は、論理パズルを解いているようで楽しいのだが、それだけではいささかクイズ的な味気なさに飽きてしまっていただろう。でもそこにライムとサックスの関係や魅力的な登場人物、犯罪の不可思議さが加わってとてもバランスが良くなっている。
本作品で感じたことを少し。犯罪を重ねる犯人の動機は理解できたが、重ね方には少しだけ違和感を感じた。思考のトレースが徐々に最後に近付くにつれ論理的に思えないというか、まぁ論理的なのだろうけどちょっとそのトレース無理矢理感が否めないわってよく考えると思えたのだが、そういうことを差し引いても余りある面白さだったし、私はそこを無視してこのシリーズを愛せるわってかんじでした。シリーズ全部読むの決定!
⇒ ボーンコレクター
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163186603/nekotabihutat-22
祝 バカ姉弟 4 (4)
2005年4月7日 マンガ
ISBN:406334990X コミック 安達 哲 講談社 2005/04/06 ¥945
おぉっ。4巻早速購入しました。onei_jinushiの名前をいただいた漫画です。初期の頃より大人になった反面、初期の頃にあまり見られなかった子供らしさも出てきたように思います。
ハトよめも欲しいですが、今は我慢。リンクさせていただいてる方のレビューでデスノート6巻が出ていること知りました。むむむ、早く読みたい。
⇒バカ姉弟 4 (4)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406334990X/nekotabihutat-22
おぉっ。4巻早速購入しました。onei_jinushiの名前をいただいた漫画です。初期の頃より大人になった反面、初期の頃にあまり見られなかった子供らしさも出てきたように思います。
ハトよめも欲しいですが、今は我慢。リンクさせていただいてる方のレビューでデスノート6巻が出ていること知りました。むむむ、早く読みたい。
⇒バカ姉弟 4 (4)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406334990X/nekotabihutat-22
ISBN:4163233202
単行本
恩田 陸
文藝春秋
2004/09/25
¥1950
夏の名残りの薔薇は三分の一まで読んだ。ようやく読書の波に乗った感じ。いつも一気に読んでしまう恩田陸ではめずらしい傾向。
夏の名残りの薔薇読了。半分まで読んでようやくストーリーの法則が分かった。初めから不思議な雰囲気だと思っていたけれど最後まで不思議で、狐につままれたような感じ。私は本当にこの小説を読んだのだろうか。少しずつ頭の中で組立てられた物語が終りまで来たところで全てDeleteされてしまったみたい。ここ(頭を指差しながら)に今もはっきりと記憶されている物語、「夏の名残りの薔薇」は幻なのだろうか。‥などとちょっぴり芝居がかってみたりして。小説だけど映画を観ているようでしたね。
2005/01/15〜16読書めもより
現在http://ntbooks.boo.jp/diary/
にあっちこっちメモみたいに散乱した過去ログを移しつつ日記書いています。
単行本
恩田 陸
文藝春秋
2004/09/25
¥1950
夏の名残りの薔薇は三分の一まで読んだ。ようやく読書の波に乗った感じ。いつも一気に読んでしまう恩田陸ではめずらしい傾向。
夏の名残りの薔薇読了。半分まで読んでようやくストーリーの法則が分かった。初めから不思議な雰囲気だと思っていたけれど最後まで不思議で、狐につままれたような感じ。私は本当にこの小説を読んだのだろうか。少しずつ頭の中で組立てられた物語が終りまで来たところで全てDeleteされてしまったみたい。ここ(頭を指差しながら)に今もはっきりと記憶されている物語、「夏の名残りの薔薇」は幻なのだろうか。‥などとちょっぴり芝居がかってみたりして。小説だけど映画を観ているようでしたね。
2005/01/15〜16読書めもより
現在http://ntbooks.boo.jp/diary/
にあっちこっちメモみたいに散乱した過去ログを移しつつ日記書いています。
ISBN:4488283012
書籍形体:文庫
著者:キャロライン・グレアム
訳者:浅羽 莢子
出版社:東京創元社
出版年月:1993/06
価格:¥945
細切れに読むべきでなくいっぺんに読むべきだった
⇒ 100頁くらいまで散々文句を言っていたのが嘘のように後半は読書の波に乗れた。あれだけ気になっていた登場人物、地名に比喩の片仮名もまるで気にならず、登場人物のキャラクターに愛着を持ち読むことができた。アマデウスの劇中に何かが起こることは端から予測していたけれども、劇中の慌ただしさに客席と演出家の反応にちょっとしたトラブルが相俟って想像以上に迫力のある場面が創りあげられており、それに夢中になっていた。舞台の魅力が読書の波に乗せてくれたのかもしれない。
滑稽なまでに偉大さを強調する演出家のハロルドが途中から可愛くて可愛くて仕方がなかった。なんという純真さだろうと思ったのだが、果たしてこの可愛さはやはり或る意味で確かに純真無垢さの象徴でもあった。
それからティムとエイブリーのゲイカップルも魅力的に描かれていた。(私のたとえはいつも古いな)Xファイルでは毎回モルダーとスカリーの間にある男と女の愛情以上の家族の愛情とも違う、なんていうかとにかく愛情を感じるのだが、物理的な距離が縮まらず世界中の人々を焦らしていた。手すら握らない、キスなんてもってのほかだった故に二人が少しでも近付くと、そこにものすごい愛情を感じ取ることができたのだ。登場人物がキスを何度もしてれば、そのうちキスに高ぶる愛情を感じ難くなる。本の挨拶程度にしか見えなくなる。普段触れあうことのない二人だからこそ初めてのキスシーンで、ただのキスでこれほどまでに深い愛情を表現できるのだと圧倒されたのだ。それと同じような感覚を愛らしいティムとエイブリーにも感じ、物理的な接触場面など一つもなかったのに滲み出る想いが伝わってきたのだ。
さらにディアドリと父親の関係には胸を裂かれる様な痛みを感じた。父親の病気を言葉にして認めることを避けている彼女の前に、目を逸らすことの出来ない現実が突き付けられる場面が印象的で、夜の静けさが不安を増大させた。この病院でのシーンは、父親の病気を言葉にすることさえ出来なかった、言葉にすることで父親の病気が現実のものとなってしまうことを恐れているかのような、逆をかえせば「言葉にさえしなければ父親の病気は存在しないのだ」とでも思っているようなディアドリには、残酷なまでに暴力的な真実を言葉よりも先に、目の前にある現実として突き付けてしまったのである。それでもどんなに残酷であっても、そのおかげでようやく彼女は現実と向き合うことができたのだ。
ほかにももちろん魅力的な人物ばかりで、目にとまる文章も多くあった。ミステリとしても楽しめる要素、例えば最後までミスリーディングするような展開や、思いもよらないことなど。ひとつだけ読み落としたのか分からないことがある。それはニコラスが見たものはなんだったのか。
書籍形体:文庫
著者:キャロライン・グレアム
訳者:浅羽 莢子
出版社:東京創元社
出版年月:1993/06
価格:¥945
細切れに読むべきでなくいっぺんに読むべきだった
⇒ 100頁くらいまで散々文句を言っていたのが嘘のように後半は読書の波に乗れた。あれだけ気になっていた登場人物、地名に比喩の片仮名もまるで気にならず、登場人物のキャラクターに愛着を持ち読むことができた。アマデウスの劇中に何かが起こることは端から予測していたけれども、劇中の慌ただしさに客席と演出家の反応にちょっとしたトラブルが相俟って想像以上に迫力のある場面が創りあげられており、それに夢中になっていた。舞台の魅力が読書の波に乗せてくれたのかもしれない。
滑稽なまでに偉大さを強調する演出家のハロルドが途中から可愛くて可愛くて仕方がなかった。なんという純真さだろうと思ったのだが、果たしてこの可愛さはやはり或る意味で確かに純真無垢さの象徴でもあった。
それからティムとエイブリーのゲイカップルも魅力的に描かれていた。(私のたとえはいつも古いな)Xファイルでは毎回モルダーとスカリーの間にある男と女の愛情以上の家族の愛情とも違う、なんていうかとにかく愛情を感じるのだが、物理的な距離が縮まらず世界中の人々を焦らしていた。手すら握らない、キスなんてもってのほかだった故に二人が少しでも近付くと、そこにものすごい愛情を感じ取ることができたのだ。登場人物がキスを何度もしてれば、そのうちキスに高ぶる愛情を感じ難くなる。本の挨拶程度にしか見えなくなる。普段触れあうことのない二人だからこそ初めてのキスシーンで、ただのキスでこれほどまでに深い愛情を表現できるのだと圧倒されたのだ。それと同じような感覚を愛らしいティムとエイブリーにも感じ、物理的な接触場面など一つもなかったのに滲み出る想いが伝わってきたのだ。
さらにディアドリと父親の関係には胸を裂かれる様な痛みを感じた。父親の病気を言葉にして認めることを避けている彼女の前に、目を逸らすことの出来ない現実が突き付けられる場面が印象的で、夜の静けさが不安を増大させた。この病院でのシーンは、父親の病気を言葉にすることさえ出来なかった、言葉にすることで父親の病気が現実のものとなってしまうことを恐れているかのような、逆をかえせば「言葉にさえしなければ父親の病気は存在しないのだ」とでも思っているようなディアドリには、残酷なまでに暴力的な真実を言葉よりも先に、目の前にある現実として突き付けてしまったのである。それでもどんなに残酷であっても、そのおかげでようやく彼女は現実と向き合うことができたのだ。
ほかにももちろん魅力的な人物ばかりで、目にとまる文章も多くあった。ミステリとしても楽しめる要素、例えば最後までミスリーディングするような展開や、思いもよらないことなど。ひとつだけ読み落としたのか分からないことがある。それはニコラスが見たものはなんだったのか。
ハトのおよめさん 3 (3)
2005年4月1日 マンガ
ISBN:4063347613 コミック ハグキ 講談社 2003/08/22 ¥560
まだ画像がありませんでしたが、祝4巻発売(^_^)早く手に入れたいものです。
ダイアリーノートから日記(http://ntbooks.boo.jp/diary/)に移転することにしました。はてなの日記もねこたび書店も統合することにしたのです。
こちらで書いた内容を少しずつ移していく予定です。ブックマークしている皆様の日記ははてなのアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/oneijinushi/simple)に登録させていただきましたので、これからも楽しみに拝見させていただきますね。いろいろな方の好みのものを参考に、読んだり聴いたり観たりすることが好きなのです。
まだ完全に移転しませんし当分削除もしないので、どうぞよろしくお願いいたします削除することになりましたら、その前にこちらでご挨拶いたしますので、そのときはお手数ですがブックマークを消してください。(日記がなくなったら自然にブックマークも消えるのかな?)
まだ画像がありませんでしたが、祝4巻発売(^_^)早く手に入れたいものです。
ダイアリーノートから日記(http://ntbooks.boo.jp/diary/)に移転することにしました。はてなの日記もねこたび書店も統合することにしたのです。
こちらで書いた内容を少しずつ移していく予定です。ブックマークしている皆様の日記ははてなのアンテナ(http://a.hatena.ne.jp/oneijinushi/simple)に登録させていただきましたので、これからも楽しみに拝見させていただきますね。いろいろな方の好みのものを参考に、読んだり聴いたり観たりすることが好きなのです。
まだ完全に移転しませんし当分削除もしないので、どうぞよろしくお願いいたします削除することになりましたら、その前にこちらでご挨拶いたしますので、そのときはお手数ですがブックマークを消してください。(日記がなくなったら自然にブックマークも消えるのかな?)
Draw the Line
2005年3月30日 店主のお知らせ
Aerosmith CD Columbia 1993/09/07 ¥1,093
Draw the lineがすきでライブでかかると異様に興奮します。あとMama Kinとか Janie’s Got A GunとかToys In The AtticとかSame Old Song And Dance好きです。Train Kept A Rollin’も。アルバムGet a GripがリアルタイムでGet a Gripもすきです。というかもうみんな好きです。この間ビデオの整理をしていたらMTVロキュメンタリー(TLC、メタリカ、マイケルジャクソン、エアロスミス、ブッシュ、スマッシングパンプキンズ)を録ったものが出てきて、うわー、うわー、懐かしい!懐かしいよー!と観ながら一人喜び興奮しました。
ハウスオブスタイルという番組を録画していたビデオがなくなっていたので、それがかなり悲しいです。
3/30 日記更新しました
○にっき
(http://d.hatena.ne.jp/oneijinushi/)
ウーパールーパーのセクシー写真集を見たい方はどうぞ
Draw the lineがすきでライブでかかると異様に興奮します。あとMama Kinとか Janie’s Got A GunとかToys In The AtticとかSame Old Song And Dance好きです。Train Kept A Rollin’も。アルバムGet a GripがリアルタイムでGet a Gripもすきです。というかもうみんな好きです。この間ビデオの整理をしていたらMTVロキュメンタリー(TLC、メタリカ、マイケルジャクソン、エアロスミス、ブッシュ、スマッシングパンプキンズ)を録ったものが出てきて、うわー、うわー、懐かしい!懐かしいよー!と観ながら一人喜び興奮しました。
ハウスオブスタイルという番組を録画していたビデオがなくなっていたので、それがかなり悲しいです。
3/30 日記更新しました
○にっき
(http://d.hatena.ne.jp/oneijinushi/)
ウーパールーパーのセクシー写真集を見たい方はどうぞ
Essential細胞生物学
2005年3月29日 和書
ISBN:4524217819
単行本(ソフトカバー
藤山 秋左夫
南江堂
1999/02
¥8400
20歳の頃買った本。奮発したなぁ。名前の通り細胞レベルでの生物のお話です。私は専門家ではないので、詳しい事は全く説明できませんが、面白いです。細胞はこんな風にエネルギーを使っているのかと思いながら、小さな小さな毛穴よりもっと小さなところに意識が集中してゆく感じがします。DNAの構造(なぜらせん形じゃなくちゃいけないのか?とか)、たんぱく質の働きなどや遺伝子の事も、たくさんたくさんかいてあります。(700ページくらい)全部は読んでいませんが、興味のあるところや疑問に思ったところを適当に開いて読んでます。
○Essential細胞生物学
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4524217819/nekotabihutat-22/)
単行本(ソフトカバー
藤山 秋左夫
南江堂
1999/02
¥8400
20歳の頃買った本。奮発したなぁ。名前の通り細胞レベルでの生物のお話です。私は専門家ではないので、詳しい事は全く説明できませんが、面白いです。細胞はこんな風にエネルギーを使っているのかと思いながら、小さな小さな毛穴よりもっと小さなところに意識が集中してゆく感じがします。DNAの構造(なぜらせん形じゃなくちゃいけないのか?とか)、たんぱく質の働きなどや遺伝子の事も、たくさんたくさんかいてあります。(700ページくらい)全部は読んでいませんが、興味のあるところや疑問に思ったところを適当に開いて読んでます。
○Essential細胞生物学
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4524217819/nekotabihutat-22/)
図解プロ野球を嘆き悲しみながら楽しむ本
2005年3月27日 ウィッシュリスト
ISBN:4476130046
単行本
目からウロコの編集部
プロ野球談義研究班
第三文明社
2005/03
¥1050
小学一年生の頃友達とライオンズファンとして語り合ったこともあった。幼稚園生か小学一年生のころに父に西武園へつれていってもらった。デーゲームだったが試合も見た。楽しかった。きれいな女の人が一緒だったと帰ってから母に報告したのは問題だったようだ。笑い話にしかならないわ(笑)
小学4年生にはなぜか巨人ファンとして、毎週日曜日はどうむくんというアニメをみていた。もちろん試合も。応援歌なんかも歌えたりした。163ゲッツーだとか渋いこともいってみたりしてた。吉村が負傷した試合も見ていた。近鉄バッファローズとの日本シリーズで3連敗の後4連勝で日本一になった日は興奮した。クロマティが敬遠ボールを打った試合も見ていた。ビールかけをみた。あのあたりを境に野球は見なくなってしまったけれど、スポーツとして野球は好きだ。この本はあまり関係ないけど(笑)立ち読みをしていたらなかなか面白くてちょっと欲しくなった。プロ野球ファンなら読んでいてクスクスと笑ってしまうだろうと思った。
単行本
目からウロコの編集部
プロ野球談義研究班
第三文明社
2005/03
¥1050
小学一年生の頃友達とライオンズファンとして語り合ったこともあった。幼稚園生か小学一年生のころに父に西武園へつれていってもらった。デーゲームだったが試合も見た。楽しかった。きれいな女の人が一緒だったと帰ってから母に報告したのは問題だったようだ。笑い話にしかならないわ(笑)
小学4年生にはなぜか巨人ファンとして、毎週日曜日はどうむくんというアニメをみていた。もちろん試合も。応援歌なんかも歌えたりした。163ゲッツーだとか渋いこともいってみたりしてた。吉村が負傷した試合も見ていた。近鉄バッファローズとの日本シリーズで3連敗の後4連勝で日本一になった日は興奮した。クロマティが敬遠ボールを打った試合も見ていた。ビールかけをみた。あのあたりを境に野球は見なくなってしまったけれど、スポーツとして野球は好きだ。この本はあまり関係ないけど(笑)立ち読みをしていたらなかなか面白くてちょっと欲しくなった。プロ野球ファンなら読んでいてクスクスと笑ってしまうだろうと思った。
ねこたび書店好みの漫画(11)篠 有紀子:イタツキホタルさんへ
2005年3月26日 マンガねえ
こんなふうになかはちょっと薄暗くて‥‥‥
でも外はとっても明るくてまぶしくて‥‥‥
そういうの見てるとなぜか昔のこと思い出したりしない?
(花きゃべつひよこまめ 講談社文庫1巻)
作品の中に出てくるこの台詞、私はこの台詞がまさに この作品自身をあらわしていると思います。 ちょっぴり古めの作品ですが、色あせることなく ほのぼのとした「現代のお伽話」の雰囲気を今でも醸し出しています。
藤井パパと藤井ママ、その子供の藤井ミキの3人藤井家を中心に起こる様々な出来事や日常を綴ったお伽話で、のんびりしているのはもちろんなんですが、突然シュールな教訓に結びついたりもしてひとつひとつの短編が少しずつ違う魅力を持っているのも素敵です。
優しい雰囲気に隠れて、切なさや寂しさが見えかくれしている事で
作品に独特の余韻を残していると思います。
私はこの作品が大好きで、普通のコミックスでも持っているのに
講談社文庫版が出た時には、そちらもそろえてしまったほどです。
(アマゾンに投稿したレビューを写しました)
この作品がずっと好きだったのに作者のほかの作品を読んだことがありません。今では在庫切れ状態のものが多く手に入りにくい模様。んがー。私にはそういうところがあります。ある人のある作品を果てしなく愛しても、その人のほかの作品やその人自身のことを知ろうとしないのです。興味がないわけではなく思い付いたらホームページで調べたりするけども、また長い間思い付つかない。作品単体で愛してるのかなと思いながら視野が狭いのかもなとも思います。
○花きゃべつひよこまめ
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063602028/nekotabihutat-22)
○高天原に神留坐す
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063404730/nekotabihutat-22/)
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Mr. Big/MR.BIG
2005年3月24日 音楽
MR.BIG CD Atlantic 1989/06/19 ¥1,093
Addicted to That Rush
Wind Me Up
Merciless
Had Enough
Take a Walk
Rock & Roll
この六曲が特にすき。
Mr. BigのアルバムではこれとLean into Itが好き。大好きだったからライブも行きまくったなぁ。グルーピーとは違うけど追っかけまがいのこともしてしまうほどのめり込んでました。高校生の頃。回りに私ほどファンの子がいなかったから一人でライブにも行ってました。武道館公演の時に裏口で出待ちをしていた時に、同じく一人で出待ちをしていた女の子がいました。私はその子に話しかけて一緒に待つことにしました。その後二人組の女の子と合流してタクシー拾って六本木まで行く始末。
もうそのようなグルーピーチックなことはしていませんけれど、その時武道館で一番最初に声をかけた女の子と一緒に今度のアジアンダブファンデーションに行きます。それ以来エアロ、メタリカ、スリップノット、フェアウォーニング(懐かしい)、モトリークルー(ヴィンスニールがヴォーカルの時)、HMHR王座決定戦(でしたっけ)イベントやら、サマソニやらソニックマニアやら野外ライブやら数えきれないほど一緒にライブや細かいライブに行っています。土曜日には泊まりにいって朝方まで伊藤正則のラジオを聴いたものです。
不思議な縁だなぁと今でも時々最初の出会いを思い出します。
Addicted to That Rush
Wind Me Up
Merciless
Had Enough
Take a Walk
Rock & Roll
この六曲が特にすき。
Mr. BigのアルバムではこれとLean into Itが好き。大好きだったからライブも行きまくったなぁ。グルーピーとは違うけど追っかけまがいのこともしてしまうほどのめり込んでました。高校生の頃。回りに私ほどファンの子がいなかったから一人でライブにも行ってました。武道館公演の時に裏口で出待ちをしていた時に、同じく一人で出待ちをしていた女の子がいました。私はその子に話しかけて一緒に待つことにしました。その後二人組の女の子と合流してタクシー拾って六本木まで行く始末。
もうそのようなグルーピーチックなことはしていませんけれど、その時武道館で一番最初に声をかけた女の子と一緒に今度のアジアンダブファンデーションに行きます。それ以来エアロ、メタリカ、スリップノット、フェアウォーニング(懐かしい)、モトリークルー(ヴィンスニールがヴォーカルの時)、HMHR王座決定戦(でしたっけ)イベントやら、サマソニやらソニックマニアやら野外ライブやら数えきれないほど一緒にライブや細かいライブに行っています。土曜日には泊まりにいって朝方まで伊藤正則のラジオを聴いたものです。
不思議な縁だなぁと今でも時々最初の出会いを思い出します。
ISBN:4758410038
書籍形体:単行本
著者:機本 伸司
出版社:角川春樹事務所
出版年月:2002/11
価格:¥1785
分からない用語が気になって前に進めないと読んでいて少し辛いかもしれません。物理が分かる方にとっては、詳しく論じられている宇宙の作り方における天才少女の模索も、違った視点で楽しめるのかなぁと少し羨ましく思いました。
阿呆みたいな疑問メモ:なぜこの世界は三次元なんだろう
○神様のパズル
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758410038/nekotabihutat-22/)
書籍形体:単行本
著者:機本 伸司
出版社:角川春樹事務所
出版年月:2002/11
価格:¥1785
内容(「MARC」データベースより)自分を知るために宇宙を知りたいというテーマを元に「宇宙の作り方」を16歳の天才少女と主人公の男の子が追究します。といっても細かい論理を追求するのは天才少女で、男の子はエルキュール・ポワロにとってのヘイスティングスのような存在でしたが。的外れなことを言いつつ、天才少女に足りないひらめきをもたらすような存在です。私は物理のことを全く知りませんので途中で度々出てきた専門用語を伴う説明を完璧に理解できませんでしたが、分からないのをひとまず我慢して用語は用語として読めるのであれば、楽しめる話だと思いました。それというのも、突き詰めると力とモノに全てが帰結する自分探しの上での物理の限界をどう乗り越えるかに重点が置かれている気がしましたから。
「宇宙は作ることができるのか?」 究極の問題に、天才女子学生&落ちこぼれ学生のコンビが出す答えとは? 存在感ある人物像、壮大なテーマに真っ向から挑み、見事に寄り切った作品。第3回小松左京賞受賞作。
物理的に考えても理解できないことはある。そしてそれは、ほかの方法で理解するべきである。自分の生きる理由が見出せず道を見失っても、違う角度から見つめ直すことができれば、肩の力が抜けるほど簡単に美しく自分の気持ちや物事が収まるのかもしれません。ある一点からのみ物事を眺め絶望的だと決めつけて落ちて行くのは少し早いというか短絡過ぎるのかもしれません。(とはいってもついついいとも簡単に落ちていく自分もいるのですけど)
分からない用語が気になって前に進めないと読んでいて少し辛いかもしれません。物理が分かる方にとっては、詳しく論じられている宇宙の作り方における天才少女の模索も、違った視点で楽しめるのかなぁと少し羨ましく思いました。
阿呆みたいな疑問メモ:なぜこの世界は三次元なんだろう
○神様のパズル
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4758410038/nekotabihutat-22/)
冷たい校舎の時は止まる (上)
2005年3月23日 和書
ISBN:4061823752
書籍形体:新書
著者:辻村 深月
出版社:講談社
出版年月:2004/06/08
価格:¥819
リンクさせていただいている方のレビューを読んで読みたかった作品。これは読む前にわくわく高揚期待していた通りに面白く、内容に関しては予想を超えたものがありました!読書中に恩田陸の作品を初めて読んだときのようだと思ったのは、多分何を恐れているのか分からないけれど確かに何かを恐れているという漠然とした恐怖とその存在に感じるそこはかとない悪意の所為だと思う。『何が分からないか分からない』『何が違和感の元なのか、間違っているのか分からない』というのは、恐怖の対象がはっきりしている時よりもずっと恐ろしいことだ。その証拠に恐怖は前半を過ぎ事態が徐々に明らかになるにつれ、胸を裂く切なさへと姿を変える。8人の高校生それぞれが1人の人間として抱える現実の重さや苦しみが伝わってきて、胸にチクリと懐かしい痛みを覚えた。
いったい誰が自殺をしたのか、なぜ8人は校舎から出られないのか、
なぜ8人なのか、なぜ自殺したクラスメイトを思い出せないのか。様々ななぜが頭に渦巻く。特定の記憶が失われ異常な状況に足留めをされる束縛感から生まれる恐怖と緊張がミステリとしては面白かった。全てカードは出揃いました。さていったいどういうことなのでしょうと云うような、正確にはこのような文面ではなくネタバレを防ぐために抽象的にしているが、挑戦状らしきものもあり、謎解きファンには嬉しいかも?
ミステリとしてだけでなく、学校生活で生じる人間関係のトラブルやいじめ、自殺等にも向き合っている為謎解き以外にも考えるところがあった。「そんなことで」と他人が思うことで、人間はいとも簡単に追いつめられてしまう。「そんなことで」と思って行動していることが、どうしようもなく他人を傷付け追い込んでいる可能性もあるのだ。誰かにとって何でもない言葉は違う誰かにとって凶器になりえる。自分が他人の発した他愛のない言葉で傷付くこともあるけれど、同じように私の何でもない言葉で誰かを傷付け、どうしようもなく悲しくさせてしまっていたら、そしてそれに気付かずにいたら‥悲しいことだと思った。(似たようなことを前の日記ねこたびふたたびに書いたような気がする)
○冷たい校舎の時は止まる (上)
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061823752/nekotabihutat-22/)
追記:似たようなことと思って探した記事。
(http://oneijinusi.exblog.jp/168443/)
日記を読み返すのって面白い。1999年頃友達としてた交換日記もたまに読み返すと面白い。
書籍形体:新書
著者:辻村 深月
出版社:講談社
出版年月:2004/06/08
価格:¥819
ある雪の日、学校に閉じ込められた男女8人の高校生。どうしても開かない玄関の扉、そしてほかには誰も登校してこない、時が止まった校舎。不可解な現象の謎を追ううちに彼らは2か月前に起きた学園祭での自殺事件を思い出す。しかし8人は死んだ級友の名前が思い出せない。死んだのは誰!?誰もが過ぎる青春という一時代をリアルに切なく描いた長編傑作!講談社ノベルス裏表紙より引用
リンクさせていただいている方のレビューを読んで読みたかった作品。これは読む前にわくわく高揚期待していた通りに面白く、内容に関しては予想を超えたものがありました!読書中に恩田陸の作品を初めて読んだときのようだと思ったのは、多分何を恐れているのか分からないけれど確かに何かを恐れているという漠然とした恐怖とその存在に感じるそこはかとない悪意の所為だと思う。『何が分からないか分からない』『何が違和感の元なのか、間違っているのか分からない』というのは、恐怖の対象がはっきりしている時よりもずっと恐ろしいことだ。その証拠に恐怖は前半を過ぎ事態が徐々に明らかになるにつれ、胸を裂く切なさへと姿を変える。8人の高校生それぞれが1人の人間として抱える現実の重さや苦しみが伝わってきて、胸にチクリと懐かしい痛みを覚えた。
いったい誰が自殺をしたのか、なぜ8人は校舎から出られないのか、
なぜ8人なのか、なぜ自殺したクラスメイトを思い出せないのか。様々ななぜが頭に渦巻く。特定の記憶が失われ異常な状況に足留めをされる束縛感から生まれる恐怖と緊張がミステリとしては面白かった。全てカードは出揃いました。さていったいどういうことなのでしょうと云うような、正確にはこのような文面ではなくネタバレを防ぐために抽象的にしているが、挑戦状らしきものもあり、謎解きファンには嬉しいかも?
ミステリとしてだけでなく、学校生活で生じる人間関係のトラブルやいじめ、自殺等にも向き合っている為謎解き以外にも考えるところがあった。「そんなことで」と他人が思うことで、人間はいとも簡単に追いつめられてしまう。「そんなことで」と思って行動していることが、どうしようもなく他人を傷付け追い込んでいる可能性もあるのだ。誰かにとって何でもない言葉は違う誰かにとって凶器になりえる。自分が他人の発した他愛のない言葉で傷付くこともあるけれど、同じように私の何でもない言葉で誰かを傷付け、どうしようもなく悲しくさせてしまっていたら、そしてそれに気付かずにいたら‥悲しいことだと思った。(似たようなことを前の日記ねこたびふたたびに書いたような気がする)
○冷たい校舎の時は止まる (上)
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061823752/nekotabihutat-22/)
追記:似たようなことと思って探した記事。
(http://oneijinusi.exblog.jp/168443/)
日記を読み返すのって面白い。1999年頃友達としてた交換日記もたまに読み返すと面白い。
EDITION:DVD
販売元:キングレコード
販売年月:2003/03/05
価格:¥3990
高校生の頃学校帰りに友達と映画を見にいきました。江古田だったかな‥記憶が曖昧ですが、この時代のエネルギーに圧倒されてしまいました。歴史に刻まれるほど大きなムーブメントというのは、多くの人間を動かす膨大なエネルギーがそこに渦巻いているから、当時の映像を見ただけでも熱が伝わってくるんですねきっと。とにかくかっこ良くて友達と一緒に興奮しまくりでした。
○D.O.A.
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000844AR/nekotabihutat-22/)
3/22 日記更新しました(^_^)
○にっき
(http://d.hatena.ne.jp/oneijinushi/)
販売元:キングレコード
販売年月:2003/03/05
価格:¥3990
内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)
70年代末の熱狂するパンクムーブメントをゲリラ撮影で収録したドキュメンタリー映画。最も過激なバンド、セックス・ピストルズのアメリカツアーを追い、薬物中毒のシド・ヴィシャスが起こす観客との暴力沙汰など、当時の毒々しい空気を盛り込んでいる。
高校生の頃学校帰りに友達と映画を見にいきました。江古田だったかな‥記憶が曖昧ですが、この時代のエネルギーに圧倒されてしまいました。歴史に刻まれるほど大きなムーブメントというのは、多くの人間を動かす膨大なエネルギーがそこに渦巻いているから、当時の映像を見ただけでも熱が伝わってくるんですねきっと。とにかくかっこ良くて友達と一緒に興奮しまくりでした。
○D.O.A.
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0000844AR/nekotabihutat-22/)
3/22 日記更新しました(^_^)
○にっき
(http://d.hatena.ne.jp/oneijinushi/)
ISBN:4274062155
書籍形体:単行本(ソフトカバー)
著者:高橋 智子
出版社:オーム社
出版年月:1998/03
価格:¥1575
二十歳の頃尾道へ旅行した際、本屋で立ち読み‥というよりテーブルと椅子があったので座り読みをして内容もよく分からないのに大変気に入りまして、東京に戻ってから池袋のジュンク堂で購入したという本。意味が分からないのに何度読んでも面白いと思うのは私だけかもしれない。
旅行先でも本屋に寄り、(地元で買えばいいものを)しこたま本を買い込んで帰りの荷物が重くなるのがお決まりです。
○量子の国のアリス
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274062155/nekotabihutat-22/)
書籍形体:単行本(ソフトカバー)
著者:高橋 智子
出版社:オーム社
出版年月:1998/03
価格:¥1575
二十歳の頃尾道へ旅行した際、本屋で立ち読み‥というよりテーブルと椅子があったので座り読みをして内容もよく分からないのに大変気に入りまして、東京に戻ってから池袋のジュンク堂で購入したという本。意味が分からないのに何度読んでも面白いと思うのは私だけかもしれない。
旅行先でも本屋に寄り、(地元で買えばいいものを)しこたま本を買い込んで帰りの荷物が重くなるのがお決まりです。
○量子の国のアリス
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4274062155/nekotabihutat-22/)
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ISBN:4758410038 単行本 機本 伸司 角川春樹事務所 2002/11 ¥1,785
弟から拝借。でも今日は読書しないで、天気も良いし仰々しいカメラ片手に散歩に行ってきますー。「冷たい校舎の時は止まる」読了。
散策から帰ってきて日記だけ更新しました(^_^)
○にっき
(http://d.hatena.ne.jp/oneijinushi/)
弟から拝借。でも今日は読書しないで、天気も良いし仰々しいカメラ片手に散歩に行ってきますー。「冷たい校舎の時は止まる」読了。
散策から帰ってきて日記だけ更新しました(^_^)
○にっき
(http://d.hatena.ne.jp/oneijinushi/)
黒猫の三角/Delta in the Darkness
2005年3月21日 和書
ISBN:406273480X
書籍形体:文庫
著者:森 博嗣
出版社:講談社
出版年月:2002/07
価格¥730
Vシリーズ1作目。 Vシリーズというと、誰の頭文字だろうと思いますよね。主要な登場人物を見ると・・瀬在丸紅子(せざいまるべにこ)、保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい)、小鳥遊練無(たかなしねりな)、香具山紫子(かぐやまむらさきこ)の4人。この4人の関係は一言で言うと麻雀仲間で、一言以上で言おうとすると原稿用紙一枚はすぐに埋まってしまうので省略です。
桜鳴六画邸に住む小田原静子のもとへ届いた1通の手紙。その地区ではここ数年の間にある決まった法則に乗っ取って1年に1度殺人事件が起こっていた。手紙は小田原静子が次のターゲットであることをほのめかしていた。探偵の保呂草とその手伝いをする小鳥遊、香具山は桜鳴六画邸に張り込む。別口で邸を訪れていた瀬在丸とその他面々の前で、やはり殺人は行われてしまった・・・
初めてこのシリーズを読んだわけなんですが・・お話が面白いとかつまらないとかそう言う部分ではなくて、何て言うんでしょうか。この作品全体の世界にものすご〜〜〜〜〜く違和感がありました。なんだかギクシャクした感じがず〜〜っと付きまとっていて、読んでいて落ち着きませんでしたね。読み終わった今ならそれが何故か説明する事ができますが、ここで説明するとこれから読む方に内容をバラしてしまう事になるので省きます。8作目(短編抜かして)までしかまだ読んでいないのですが、ある意味で1作目は異色の作品であると思います。前述した説明できない違和感による部分も大きいけれど、登場人物の人生や性格よりもお話の方に重点が置かれている・・からだと思いました。
現実の世界では初対面の人間の全てをいきなり知る事はできません。(そもそも何度会おうが、その人間の全ては知る事はできないか)初対面の時に穏やかな人だなぁと思っても、実は猫をかぶっていたのかも知れないし、初対面でたまたま機嫌が悪くて怒っていたから恐い人だと(本当は違うのに)思い込んでしまうかもしれませんし。段々イメージが出来上がるものですよね。人格は一つではないですけど、そういった断片的なイメージの固まりが人格として周りから認識されていく。この1作目ではあまりそういうった意味での登場人物の認識ができませんでした。だから新しい作品を読む度に「わぁ!この人、こういう事言ったりするのね」って驚きがいっぱいでしたね。登場人物全ての人物において、つかめない人ばかりでした。
感想がどんどんどんどん長くなってゆくぅ〜。このまま放っておいたら、大変な事になるので、感想キーワードで終わる事にします。「たこやき」と「理屈」と「洋題」かなぁ。「たこやき」は笑うポイントで「理屈」は苛立ち・納得のポイント、「洋題」は読み終わって納得・・ってますます抽象的(笑)
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二年前位に読んだ際の感想を写しました。
○黒猫の三角
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406273480X/nekotabihutat-22/)
書籍形体:文庫
著者:森 博嗣
出版社:講談社
出版年月:2002/07
価格¥730
Vシリーズ1作目。 Vシリーズというと、誰の頭文字だろうと思いますよね。主要な登場人物を見ると・・瀬在丸紅子(せざいまるべにこ)、保呂草潤平(ほろくさじゅんぺい)、小鳥遊練無(たかなしねりな)、香具山紫子(かぐやまむらさきこ)の4人。この4人の関係は一言で言うと麻雀仲間で、一言以上で言おうとすると原稿用紙一枚はすぐに埋まってしまうので省略です。
桜鳴六画邸に住む小田原静子のもとへ届いた1通の手紙。その地区ではここ数年の間にある決まった法則に乗っ取って1年に1度殺人事件が起こっていた。手紙は小田原静子が次のターゲットであることをほのめかしていた。探偵の保呂草とその手伝いをする小鳥遊、香具山は桜鳴六画邸に張り込む。別口で邸を訪れていた瀬在丸とその他面々の前で、やはり殺人は行われてしまった・・・
初めてこのシリーズを読んだわけなんですが・・お話が面白いとかつまらないとかそう言う部分ではなくて、何て言うんでしょうか。この作品全体の世界にものすご〜〜〜〜〜く違和感がありました。なんだかギクシャクした感じがず〜〜っと付きまとっていて、読んでいて落ち着きませんでしたね。読み終わった今ならそれが何故か説明する事ができますが、ここで説明するとこれから読む方に内容をバラしてしまう事になるので省きます。8作目(短編抜かして)までしかまだ読んでいないのですが、ある意味で1作目は異色の作品であると思います。前述した説明できない違和感による部分も大きいけれど、登場人物の人生や性格よりもお話の方に重点が置かれている・・からだと思いました。
現実の世界では初対面の人間の全てをいきなり知る事はできません。(そもそも何度会おうが、その人間の全ては知る事はできないか)初対面の時に穏やかな人だなぁと思っても、実は猫をかぶっていたのかも知れないし、初対面でたまたま機嫌が悪くて怒っていたから恐い人だと(本当は違うのに)思い込んでしまうかもしれませんし。段々イメージが出来上がるものですよね。人格は一つではないですけど、そういった断片的なイメージの固まりが人格として周りから認識されていく。この1作目ではあまりそういうった意味での登場人物の認識ができませんでした。だから新しい作品を読む度に「わぁ!この人、こういう事言ったりするのね」って驚きがいっぱいでしたね。登場人物全ての人物において、つかめない人ばかりでした。
感想がどんどんどんどん長くなってゆくぅ〜。このまま放っておいたら、大変な事になるので、感想キーワードで終わる事にします。「たこやき」と「理屈」と「洋題」かなぁ。「たこやき」は笑うポイントで「理屈」は苛立ち・納得のポイント、「洋題」は読み終わって納得・・ってますます抽象的(笑)
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二年前位に読んだ際の感想を写しました。
○黒猫の三角
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406273480X/nekotabihutat-22/)
ねこたび書店好みの漫画(10)竹本 泉
2005年3月19日 マンガ
あおいちゃんパニック!
ISBN:484010218X
書籍形体:文庫
著者:竹本 泉
出版社:メディアファクトリー
出版年月:2000/12 ¥620
あんみつ姫が一番古い記憶ですね。なかよしを毎月買っていた頃なので多分小学校1年生か2年生ころでしょうか。なんといっても絵がかわいいので好きでした。あおいちゃんパニック!はなんとなく記憶にあるようなないような‥。1984年にコミックスが出版されているので、かろうじてコミックスでよんでいたのかもしれませんが‥うーん( ̄ヘ ̄)「ぎゃ!」とか「あぎゃ」とか悲鳴がかわいいですよね、とかって細かいことを言ってみましたが、きっとほかの竹本泉さんファンもそう思っているはず‥。
あおいちゃんは文庫本が発売された時に購入しました。それを読んで思い出したのがやぶうち優の水色時代に収録されている「午前零時奇談」です。やぶうち優も絵が好みでちゃおを買っていた時代に好きで読んでいた漫画家さんで、あおいちゃんと「午前零時奇談」がとてもよく似ているなぁと思いました。もしかしたら好きな漫画家さんだったのかもしれないですね。勝手な想像ですけれど。
たがみよしひさの時にも書きましたが、竹本泉も死ぬまでに作品を全て読みたい漫画家さんです。まだあんみつ姫とあおいちゃんしか読んだことがありません。トランジスタにヴィーナスやよみきりものなどなどその他多数、早く読みたい!!
○トランジスタにヴィーナス
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4889917624/nekotabihutat-22)
○よみきりもの
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757705891/nekotabihutat-22)
○あおいちゃんパニック!
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840101698/nekotabihutat-22)
○てけてけマイハート
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812455049/nekotabihutat-22)
ISBN:484010218X
書籍形体:文庫
著者:竹本 泉
出版社:メディアファクトリー
出版年月:2000/12 ¥620
あんみつ姫が一番古い記憶ですね。なかよしを毎月買っていた頃なので多分小学校1年生か2年生ころでしょうか。なんといっても絵がかわいいので好きでした。あおいちゃんパニック!はなんとなく記憶にあるようなないような‥。1984年にコミックスが出版されているので、かろうじてコミックスでよんでいたのかもしれませんが‥うーん( ̄ヘ ̄)「ぎゃ!」とか「あぎゃ」とか悲鳴がかわいいですよね、とかって細かいことを言ってみましたが、きっとほかの竹本泉さんファンもそう思っているはず‥。
あおいちゃんは文庫本が発売された時に購入しました。それを読んで思い出したのがやぶうち優の水色時代に収録されている「午前零時奇談」です。やぶうち優も絵が好みでちゃおを買っていた時代に好きで読んでいた漫画家さんで、あおいちゃんと「午前零時奇談」がとてもよく似ているなぁと思いました。もしかしたら好きな漫画家さんだったのかもしれないですね。勝手な想像ですけれど。
たがみよしひさの時にも書きましたが、竹本泉も死ぬまでに作品を全て読みたい漫画家さんです。まだあんみつ姫とあおいちゃんしか読んだことがありません。トランジスタにヴィーナスやよみきりものなどなどその他多数、早く読みたい!!
○トランジスタにヴィーナス
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4889917624/nekotabihutat-22)
○よみきりもの
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757705891/nekotabihutat-22)
○あおいちゃんパニック!
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840101698/nekotabihutat-22)
○てけてけマイハート
(http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4812455049/nekotabihutat-22)